このページでは次の情報をお伝えしています。
- 小説、ラノベについての簡単な説明
- 小説、ラノベを読むことで得られるメリットについて
目次
小説、ラノベとは
まずは小説とラノベについて簡単に説明します。
小説
小説とは基本的にはフィクションの物語です。
現実では起こらないことを創造して文章にしたものであり、特に決まりもなく自由な内容で書かれます。
長さも短編から長編まであり、ジャンルも恋愛、推理、ファンタジー、ホラーなど多岐にわたります。
英語では「Novel(ノベル)」といい、斬新な、奇抜な、新しい種類の、今までにない
という意味があります。
ラノベ(ライトノベル)
そして、ラノベ。
ラノベは「ライトノベル」の略です。英語にすると「Light Novel」、ライト(軽く)に読めるノベル(小説)という意味です。
ラノベの特徴としては、主に10代、20代をターゲットにしていて、難しい内容ではなく簡単に読めるようになっているものがほとんどです。
ジャンルは小説と同じく多岐に渡りますが、キャラクターを重視していたり、挿絵やイラストなどを使用しているのが特徴です。
小説、ラノベに文章力の違いがあるとはいえない
このように小説とラノベを簡単に比較すると、小説のほうがレベルが高そうと思われますが、そんなことはありません。
ラノべ出身の作者が一般の文学賞を受賞することもあるので、ラノベが若者向けに簡単に文章が書かれているかといって、小説とラノベに文章力の差があるとはいえません。
小説、ラノベを読むメリット
それでは小説、ラノベを読むことよって得られる5つのメリットを紹介します。
- 経験したことのないことを疑似体験できる
- 想像力が高まる
- 共感力が上がる
- 記憶力が上がる
- ストレス解消になる
①経験したことのないことを疑似体験できる
小説を読んでいる時の脳の働きと、現実世界での脳の働きはほとんど同じなんだそうです。
ということは、自分が実際に経験しなくても、小説の世界で起こったことの疑似体験ができるということです。
これが自分にとってどう役立つのかというと、例えば池井戸潤/著「半沢直樹」のような会社の中での出来事を描いた小説を読んだとします。
もし、本の内容と同じような状況が自分が働いている会社で起きた場合は、「自分ならどうするだろう。」と考えることができますし、実際に似たようなことが起きたときでも対処しやすくなると思います。
10冊読めば、10通りの世界を疑似体験できるのでこうすると成功する、こうなると失敗するといったことを学ぶこともできます。
②想像力が高まる
小説は文章だけで全てを表現するので、あなた自身がその情景をイメージしなければなりません。
イメージできないと物語の内容が理解できなくなってしまいます。
現実世界をテーマにした物語なら、町並みや風景、ファンタジーなら、例えば魔法や必殺技を放つ様子なども想像するでしょう。なにか対象物の距離感なども文章から想像します。
これはもともと絵が書かれている漫画にはない小説(文章)ならではのものです。
ラノベではイラストや挿絵があることもあるので、小説の文章だけでは疲れてしまう場合は気軽に読めるラノベを選択することも良いと思います。
たとえイラストが書いてあったとしても、漫画とは違って基本は文章のみで構成されているので想像力は高まります。
③共感力が上がる
小説を読むと共感力が上がります。
というのも、普通は他人の頭の中を見ることができません。他人が何を考えているかは実際には分からないですよね。
でも小説だと登場する人物それぞれの考えが分かります。
始終主人公の視点で進んでいく物語もありますし、章ごとに主人公以外の登場人物に視点が変わる物語もあります。
色々な小説を読めば読むほど様々な人の考えや感情に触れることができるのです。
自分以外の思考に触れれば触れるほど、「私はこう思うけどこういう考えもあるのね。」と多くの人の気持ちに共感できるようになっていきます。
④記憶力が上がる
小説を読むには想像力が高まると紹介しました。この「想像する」という行為が記憶力と密接な関係があります。
人は何かを覚えるときには、そのものだけを覚えるより何かにリンクさせたほうが覚えやすいんです。
どういうことかを以下で説明します。
- 「りんご」「熊」「時計」「はにわ」「月」「バナナ」「牛」「ハート」「花束」「やかん」
ランダムに並べられた10個のモノをこの順番通りに覚えてくださいと言われたら、
この通りに言葉だけで「りんご」「熊」「時計」・・・と覚えていくより、
家の玄関を開けたら目の前に「りんご」が置いてあって、
靴箱の上には木彫りの「熊」がある。
その横には小さめの白い「時計」が置いてあって・・・
と、景色をイメージしてそれと結びつけて覚えていくと、ただ文字の並びで覚えるよりも記憶として定着しやすくなります。
小説の中の景色を想像して映像化すればその時の場面が忘れにくくなりますし、景色だけではなく自分の感情でも同じことが起こります。
現実世界で自分が感動したとき、怖い思いをしたときの記憶というのは鮮明に覚えてますよね。
それと同じで、小説の中で感動したり怖いと思ったりしたことは記憶としてしっかりと残ります。
なので小説を読めば読むほど様々な情景を想像し、色々な感情が生まれるので記憶力の向上につながるんです。
⑤ストレス解消になる
読書、特に小説などの感情移入ができる本を6分間読むことで約60%もストレスレベルが下がることがイギリスの研究で分かりました。
これは散歩や音楽でのストレス解消効果を上回る効果だとのことです。
さらに読書によるストレスの軽減効果は心理療法としても実用化されていています。イギリスでは薬の代わりに本が処方されるシステムも2013年に認可されています。
毎日たった6分間だけで半分以上のストレスが軽減されます。
起床後や寝る前の読書、又はストレスの溜まりやすい通勤中での読書を習慣化すればストレス解消につながるでしょう。
読書スピードが遅い人必見!早く読むコツを掴めれば習慣化出来る
まとめ
それでは小説とラノベを読むことによって得られるメリットについてのまとめです。
小説とラノベの違いについては、ターゲット層や気軽に読めるかどうかなどの違いはあるが、文章力に違いがあるとは一概に言えない
10冊読めば、10通りの世界を疑似体験できるので、こうすると成功する、こうなると失敗するといったことを学ぶことができる。
文章で表現されている景色などを自分で想像するので漫画とは違って想像力が高まる。
小説を読めば読むほど登場人物の様々な人の考えや感情に触れることができるので共感力が上がる。
想像や感情は記憶の定着を助けてくれるので、読めば読むほど様々な情景を想像し、色々な感情が生まれるため、記憶力の向上につながる。
たった6分間の読書で、音楽や散歩を上回る、約60%のストレス解消になる。